【感想】「Dr.STONE」を読んだ
ジャンプを購読するメリットは、こんな漫画を一切前情報無しで読むことができることだと実感できた。未読の人はできればあらすじも調べず、先入観なしで読んでみてほしい。
ある日、地球上の人類全てが石化した。主人公大樹が石化から目覚めたのは実に3700年後。先に目覚めていた親友、千空と共に、石化後の世界ストーンワールドを生き抜き、ゼロから文明を作りだすことを決め、サバイバルが始まる。
1話から面白い。まず描かれるのは、主要人物たちの人柄。単純一途、体力担当の大樹。切れ物科学マン、知力担当千空。そしてヒロイン、器用さ担当の杠。彼らが石化前の世界でどのような関係だったのかが1話で色濃く描かれている。
惚れさせ薬など100%飲まないと語る千空。
石化した鳥を助けられないかと走った動物病院前でばったり出会う大樹と杠。
謎の光かとっさの判断で杠をかばう大樹。
告白すると決めた大樹が石化から目覚めると確信していた千空。
どのシーンを取っても素晴らしい。石化前の世界をもっと見たかったくらい。
石化後の世界で生きるとともに、石化した人を元に戻すための方法を模索する千空と大樹。地道に実験を繰り返す様はまさに科学マン。
「『科学ではわからないこともある』じゃねえ。わからねえことにルールを探す そのクッソ地道な努力を 科学って呼んでるだけだ」
千空の科学に対する姿勢はすがすがしく、また格好いい。
ピンチから脱出するため石化から解き放ち登場したストーンワールド最強の男、司。独自の思想を持つ彼と大樹たちとは対立する。最強の武力を有する司に、大樹たちは科学の力で立ち向かう。今後がどうなっていくのかがとても楽しみ。
コミックスにが出たら買うと決めていた。意外だったのは一巻の表紙が単独で千空だったところ。メイン主人公は千空なのだろうか。一話のスポットライト的には大樹だと思っていた。